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2024年11月21日

【コラム】終活の一つ、“実家じまい”を考えてみませんか?

ご両親が他界して実家が空き家になった、両親が高齢となり施設に入居することとなり実家を手放したいなどの理由から、「実家じまい」を検討される方が増えています。

昨今、「実家じまい」は早めにした方がいいといわれていますが、そのタイミングや処分方法に悩まれている方もいるでしょう。

今回は実家じまいについてタイミングや方法をご紹介します。

 


 

1.実家じまいとは

実家じまいとは、自分の実家を処分することをいいます。
ご両親が他界したり、施設に入居した際に子が親の家を処分する際に使われます。

戦前以前は家は継いでいくものという考えが主流でしたが、現代では核家族化が進み、親が住まなくなった家が空き家となり社会問題にも発展しています。

実家じまいは今までの家族との思い出や歴史が詰まった場所を手放すこととなり、寂しいと感じる方も多くいらっしゃいます。
しかしながら、今後活用する予定のない空き家を管理し続けること、固定資産税などの費用の支払い、またご自身の子に相続させることを考えると「実家じまい」という選択を選ばれる方も増えています。

 

2.実家じまいを検討するタイミングとは

実家じまいを始めるには、いくつかのタイミングが挙げられます。

例えば…

親が施設に入居した、または亡くなって空き家になった
税金や維持費の支払いが負担になった              など

 

タイミング親が施設に入居した、または亡くなって空き家になった

ご両親が高齢となり施設に入居することになった・ご両親が他界したため実家が空き家となった場合、誰も実家に住んでいない場合は空き家となってしまいます。

空き家のまま放置してしまうと、老朽化が進み倒壊のリスクや害獣・害虫の発生など近隣住民に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、近年空き家を狙った放火や不法侵入・犯罪拠点として使用されるなどの犯罪に利用されるケースが増えており、空き家をそのまま放置しておくことのリスクが高まっています。

上記のリスクを踏まえて、空き家になった場合は実家じまいを検討する必要があります。

 

タイミング税金や維持費の支払いに負担を感じたとき

 

誰も住まなくなった実家を維持するには、毎年の固定資産税や都市計画税の負担が発生します。

その他にも、建物・庭の草木・外壁のメンテナンス費用や、管理するために実家に通う交通費やそのための時間など様々な負担が発生します。

誰も住まなくなった空き家の老朽化のスピードは早くどんどん劣化していきます。
その結果、自治体から特定空き家や管理不全空き家に指定されると固定資産税が6倍になってしまう可能性も十分に考えられます。

上記のようなリスクから実家じまいを検討する方も多くいらっしゃいます。

 

3.実家じまいの進め方

家族・親族と話し合い処分の方向性を話し合う

実家じまいの第一歩としてまずは、家族・親族と話し合うことが大切です。

まずは、本当に実家を手放すのかしっかりと話し合いましょう。
この段階でひとりでも反対している方がいる場合、強引に進めてしまうと後々の
相続登記の際に影響が及ぶ可能性も考えられます。
家族・親族間でしっかりと意向を確認した上で、実家じまいを進めることが大切です。

実家じまいの方法としては、売却・買取り・解体して他の用途として活用する方法などが挙げられます。

どのような方法で処分するべきかは、その家屋の築年数や立地条件など様々となります。
売却か買取り、または更地にした方が土地の価値が上がるかなどは不動産会社に相談することをおすすめします。

家屋の状態や立地条件によっては、賃貸として活用した方が良い場合もあります。

いずれの方法も処分するには数ヶ月の時間を要する可能性もありますのですぐに実家じまいをしたい方は、早めに相談してみてはいかがでしょうか。

 

相続登記を行う

ご両親が亡くなった場合には、親名義の不動産を相続人名義に変更するために相続登記を行う必要があります。

相続登記には必要書類も多く時間がかかるため、事前に準備をしておくことが重要です。
この手続きを行うことで、その後の流れがスムーズとなります。

決めた処分の方向性にしたがって不動産会社などに相談する

家族・親族にて決めた処分の方向性にしたがって、専門家に相談をしましょう。

例えば売却により実家じまいをする場合には、複数の不動産会社に売却査定を依頼する方法も効果的です。

再建築不可物件や特殊な条件の物件など、一般的な仲介では売却が難しい場合は、買取業者による買取も選択肢に入れて検討しましょう。

 

不用品・残置物を処分する

売却にて実家じまいを行う場合には、家の中にある不用品や残置物を処分する必要があります。

処分の方法については、ご両親の状態によっても異なります。
既に亡くなっている場合には不用品も含めてすべて相続財産であることを認識し、しっかりと整理することが大切です。

ご両親が存命で施設に入居する場合は、施設にどの程度持ち込めるのかを考慮しながら必要なものを施設に移し、そのほかの荷物については扱いを考えなければなりません。

ご自身で処分することもできますが、遠方に住んでいるため十分な時間や労力が確保できない場合には、残置物処分や遺品整理の専門業者に依頼する方法もあります。

 

4.まとめ

実家じまいの概要や方法などについてご紹介しました。

誰も住まない実家を所有し続けると経済的な負担が大きいため、実家じまいを検討する方が増えています。

空き家になった実家を放置すると、倒壊・犯罪などのリスクが生じる恐れがあり放置しておくことは危険にもつながります。
しかしながら、遠方に住んでいるため時間がなく管理することができない方も多くいらっしゃいます。
管理・維持に負担を感じている場合は、売却・買取りも視野に入れ「実家じまい」を検討してみてはいかがでしょうか?

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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