2024年10月18日
【コラム】空き家の雑草放置は危険!どんなリスクが?
こんにちは、リユースせいわです。
相続などで空き家を所有したが管理できずにいる…という方のご相談も増えています。
特に遠方にお住まいの場合は、頻繁に管理のために足を運ぶことも難しいのが現状です。
しかし、空き家の雑草を放置しておくと、景観の悪化や不法投棄など、近隣住民とのトラブルに発展する恐れもあります。
特に空き家は人目がないことから不法侵入など犯罪拠点となる危険性が非常に高くなります。
今回は、空き家の雑草を放置しておくことのリスクや対策法についてご紹介します。
1.空き家の雑草を放置することのリスク
空き家の雑草を放置すると様々なリスクが生じます。
①景観の悪化
手入れされずに放置された草木は、周辺に暗い印象を与え、周辺一帯の景観を損なうこととなります。
②害虫の発生
生い茂った雑草は、蚊や蜂、ムカデなどの虫たちの好む環境です。
敷地内で発生した害虫が近隣に被害を与える可能性も十分に考えられます。
③建物の老朽化が進む
建物の周囲に雑草が生い茂っていると、建物の老朽化のスピードが早くなります。
雑草が建物を囲い、建物の中の通気性が悪くなり湿気がこもるためです。
それにより、カビやシロアリが発生する原因にもなります。
④犯罪のリスクが高まる
生い茂った草木がある場合、外からの見通しが悪くなります。
人目につきにくい環境は犯罪者にとっては絶好のターゲットとなり、侵入や窃盗・放火・不法投棄などの犯罪に利用されるリスクが高くなります。
⑤近隣住民とのトラブルに発展
空き家の雑草を放置すると、上記のようなリスクから近隣住民とのトラブルに発展する可能性も十分に考えられます。
また、空き家に生い茂った草木の影響で近隣住宅に損害が生じた場合には、損害賠償を請求される場合もあります。
2.空き家の雑草対策
空き家の雑草を放置せずに管理するためには、定期的な管理が必要です。
ご自身で行う方法・業者に依頼する場合とありますので、ご自身にあった方法を選びましょう。
■雑草対策例
【自分で行う場合】
①除草剤を散布する
除草剤はホームセンターなどで比較的簡単に安価で手軽にできる対策のひとつです。
除草剤には様々なタイプがあり、効力も異なるので注意が必要です
②砂利を敷く
空き家の周囲に砂利を敷くことによって日光が遮られ、草木が生長しにくくなります。
また、砂利を敷く作業に関しては特別なスキルも必要としないので出れでも手軽に実践できます。
しかし、砂利の間にはすき間があるため、落ち葉やほこりなどのゴミが入り込むこともあり、掃除がしづらくなることもあります。
また、砂利を敷くだけでは完全に雑草が生えないとは限りません。
砂利対策には、砂利の下に防草シートを敷くことが効果的と言われています。
砂利を敷く際には合わせて防草シートを重ねることをおすすめします。
③定期的な草刈り
様々な対策法はありますが、やはり人の手で草刈りを行うことが必要となります。
特に夏場は草木の生長スピードが早く、管理の頻度も多くなることもあります。
【業者に依頼する場合】
空き家の草刈りは、業者に依頼することもできます。
依頼することでご自身で雑草を抜いたり、除草剤を撒いたりなどの時間や手間を省くことができるのが最大のメリットです。
またプロの手が入るため、ご自身で行うよりもより効果的に除草できることも挙げられます。
しかし、業者に依頼した場合は費用が発生します。
雑草の手入れは定期的に行う必要があり、長期的にみると大きな費用負担になりかねないため注意が必要です。
3.管理不全空家に指定されると軽減措置の対象外に
空き家の雑草の放置も含め、適切な管理が行われていない空き家は自治体より「管理不全空家」に指定される可能性があります。
下記の状態の場合は「管理不全空家」に認定される可能性があります。
● 壁や窓の一部が腐食、破損、落下の恐れがある
●雑草や枯草が管理されていない(病害虫などが発生する可能性)
●敷地内にゴミなどが散乱、放置されている
●犯罪数が増加する可能性
「管理不全空家」に認定され、改善・勧告を受けると、固定資産税などの軽減措置(住宅用地特例)が受けられなくなり、固定資産税が最大6倍になる可能性があるため、固定資産税の額が大幅に上がってしまうかもしれません。
4.空き家を放置しないために活用を
空き家の雑草放置してしまうと、周辺住民へ危害を及ぼす可能性が生じます。
誰も住んでいない住宅の老朽化はすぐに進んでしまうため、早めの対策・活用が必要となります。
活用方法①空き家のまま売却
空き家を管理することは費用や労力も必要となります。
長年愛着のある実家を手放すことは、寂しい思いをすることにはなるかもしれませんが、
空き家を維持し続けるための費用や労力の負担がなくなり、倒壊などのリスクも排除することができます。
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活用方法②空き家の活用サービスを利用
空き家の立地を生かし、収益を得ることができる可能性もあるでしょう。
立地条件や広さによってさまざまな活用方法が考えられます。
空き家をそのまま活用する手法としては、
賃貸、シェアハウス、民泊、カフェや地域のコミュニティ施設として活用するなどの方法があります。
ですが、空き家はもともと古い建物なので、活用するためには多額のリフォームが必要なケースもあります。
あまり費用がかかりすぎると、リフォーム費用が回収できないリスクもあるので注意が必要です。
最近では、DIY賃貸といったリフォームをしない代わりに安い家賃で賃貸し、
入居者が自由にリフォームやリノベーションができるような賃貸方法もあります。
また空き家を所有する人と空き家を買いたい人と繋げるサービスなどを提供する企業などもあります。
活用方法③解体して更地として売却
空き家の維持管理コストの負担が重く、活用も難しい場合には解体も選択肢のひとつとなります。
空き家を解体するメリットとしては、建物自体の管理をする必要がなくなることです。
また一般的に老朽化した建物が建っている土地より更地の方がより早く、より高く売却することができます。
自治体によっては、空き家対策の一環として空き家の解体に補助金を出している場合もあります。
空き家の解体を検討する際は、利用できる制度が無いか、空き家の所在する自治体に事前に確認することをおすすめします。
5.まとめ
今回は空き家の雑草に関するリスクについてご紹介しました。
空き家を所有している場合、雑草対策として定期的な管理が必要となります。
とはいえ、所有する空き家が遠方であったり、時間が取れなかったりなど、十分な管理が難しい場合もあるでしょう。
そのような場合には、業者利用も有効な管理方法です。
ただし、管理にはコストがかかります。
コスト面が懸念される場合は、ご自身での管理またがご紹介した活用方法も視野に検討してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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