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2024年11月14日

【コラム】古民家の解体時に取りだされる「古材」の魅力とは?

「古材」という言葉をご存知でしょうか?
近年、持続可能な環境・社会・経済を目指すサステナビリティという考えが世界中で広がり、様々な国や企業・団体などが取り組みを行っています。

日本では全国の自治体で課題となっている空き家問題。
その取り組みの中で、「古材」の魅力が改めて評価されています。
今回は古民家の解体時や改修時に古材を取り出して再利用する「古材リユース」についてご紹介します。


1.「古材」とは?

築50年以上の民家の解体時や改修時に、まだ使える材として取り出されたものを「古材」と言います。

戦前の日本ではその地で採れた良質な木材が建築に使用されてきました。
国産の良質な木材を時間をかけて自然乾燥をしていたため、強度が高く、木材の艶も美しく、室内の湿度を調整することにも優れています。
そのため戦前の建築物は100年以上建ち続けることができるのです。

しかし、戦後の日本では建築ブームも影響し、人口的に乾燥させた木材を使用することが中心となりました。
人工的に乾燥させた木材は自然乾燥させた木材よりも寿命が短いと言われています。
現在、日本では安価な輸入木材が普及したことにより日本の林業の担い手不足により良質な国産木材が手に入りにくくなりました。

そこで、改めて良質な木材が入手しやすい「古材」が注目されています。

 

2.「古材」リユースとは?

「古材」は、加工・販売事業者(材木店)にて品質を確認し、安全に使用できるものがリユースされます。

 

3.古材を使用することのメリット

強度が高い

古材は経年によって自然乾燥されていることから、非常に高い強度を備えています。
樹齢100年の檜(ヒノキ)の場合は伐採されてから100年後が最も引っ張り強度・圧縮強度が増しており、その後はゆるやかに強度が減少し、300年を経過すると伐採時と同程度の強度に戻るという研究結果もあります。

戦後から使用されている木材は、高温によって強制的に乾燥させることで資材として使用されています。
そのため、反りや割れなどがなくなり加工しや すい木材となりますが、樹脂まで染み出してしまい水分がなくなってしまいます。
結果、木の弾力性や艶はなくなり、調湿効果は減ってしまい、耐震性も減ってしまい経年により劣化してしまいます。

経年による味わいがある

古材には新材にはない、経年による味わいがあるなど、古材ならではの魅力があります。
新材ではなかなか入手できないような、大きな木材が見つかることもあります。
また、工業製品とは異なりそれぞれの異なる歴史の味わいを持っているのは古材の特徴と言えるでしょう。

環境にやさしい

古材をリユースすることで、廃棄物の発生を削減することができます。
また、炭素を加えた木材を廃棄せずに、住宅に再利用することで、温室効果ガス排出量の抑制にもつながります。

 

4.古材の利用にはどんな方法が?

古材の利用方法としては、住宅の新築やDIY・日曜大工での家具やインテリアの作成にも使用されています。
新築に使用したい場合は、設計をお願いしている設計士や工務店などの相談してみましょう。
古材利用に関して、独自の基準やガイドライン・資格制度を運用し、専門の相談窓口を設けている専門団体もあるので一度相談してみてはいかがでしょうか。

 

5.古材利用時の注意点とは?

古材の状態などを踏まえて適材適所で活用する必要がある。

古材は大きさや品質、樹種等に応じて適材適所で活用することが必要です。
欲しい材が見つかるまで、時間が必要になることもあります。

安全性について確認が必要

構造材やインテリア材としてリユースする場合は、安全性の観点から、古材の品質確認が重要です。
加工・販売事業者がどのような検査・対策を行っているか、また、用途や利用方法に応じて建築基準法等の各種現行法令への適合の可否を建築士に確認すること等が必要です。
(国内の建築物で利用する場合には、建築確認等の諸手続が必要になる場合があります。)

 

6.まとめ

今回は「古材」リユースについてご紹介しました。

空き家になっている古民家の解体事例は全国でも多数ありますが、
これらの中には有効利用できるにも関わらず、廃棄されてしまっている材が含まれています。
古材は安全性等を確認の上、リユース(再使用)することができます。
また古材をリユースすることは循環型社会の形成に向けた取り組みの1つでもあります。

ご自身の理想の暮らしにあわせた住宅の選択のひとつとして活用してみてはいかがでしょうか。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。

出典:環境省:古材リユースのすすめ